大阪府の空き家ランキング。あなたの街は大丈夫？

少子高齢化や人口減少などから起きる空き家問題。テレビや雑誌などのニュースでよく目にするようになりました。大阪府の空き家問題も大きく取り沙汰されています。それでは、実際どの程度空き家は増えているのでしょうか？全国の中の大阪府のランキング、大阪府の中でのランキングから確認していきましょう。

大阪府の空き家ランキング5位まで

平成30年の総務省の「住宅・土地統計調査」によると、空き家は平成25年の調査と比べると、9万4200万戸増加しており、増加率は2.1％と報告されています。大阪府の空き家数は東京に次ぐ第2位。空き家はこれからも増加すると見込まれているため、さまざまな地域で空き家を活用するといった動きも増えています。

1位　東京都　809,900件

2位　大阪府　709,400件

3位　神奈川県　484,700件

4位　愛知県　393,800件

5位　千葉県　382,500件

（参照：平成30年住宅・土地統計調査より）

全国の空き家数では、大都市圏である東京都・大阪府が1位2位を占めています。空き家の数は街の人口に比例して多くなっていきますが、所有者不明の空き家に限ると、東京都を抜いて大阪府がワースト1という結果が出ています。（参照：日本経済新聞 ）

所有者が不明の空き家とは、「不動産登記簿による所有者がわからない土地」「所有者がわかっていても、住所が不明で連絡がつかない土地」のことをいいます。例えば、「所有者は特定できたが引っ越しなどでみつからない」「所有者が亡くなってしまい相続人がみつからない」などの土地や物件です。

空き家が増える原因としては、「更地にすると工事代金などの費用がかかるや固定資産税が増える」「空き家を修繕したり、解体したりする費用がない」「空き家のままでも特に困らない」などの理由が多いようです。

大阪府内の空き家率ランキング10位まで

次に大阪府内の空き家率ランキングを10位まで調べてみました。件数で見ると全国の政令都市の中でもワースト1の大阪市ですが、空き家率で見ると大阪府では吹田市が1位でした。吹田市の空き家が増えているのは高齢化が原因と考えられています。吹田市にある千里ニュータウンは65歳以上の高齢者のみの世帯が多く、年々住人の高齢化が進んでいます。空き家率が高くなる理由で多いのは、少子高齢化にともなう人口減少、新築住宅の需要が高さが引き起こす住宅の供給過多などです。

1位　吹田市　38,710件　18.4％

2位　岬町　1,440件　17.9％

3位　門真市　11,970件　17.4％

4位　大阪市　286,100　17.1％

5位　守口市　13,180件　16.9％

6位　柏原市　5,480件　16.5％

7位　羽曳野市　8,520件　16.4％

8位　東大阪市　44,390件　16.3％

9位　忠岡町　1,240件　16.0％

10位　泉大津市　5,650件　15.7％

大阪府の空き家問題を解決するためには

大阪府で空き家を減らしていくためには、どうすればよいのでしょうか？　空き家を譲ってください.comでは次のような提案をしています。

所有者不明の空き家はできるだけ早くに正しく登記を済ませる

空き家を減らすためには、だれが所有者なのかをはっきりさせることが大切です。空き家の所有者不明の状態が何代も続くと相続人がさらに増え続けるため、登記をするのが難しくなります。相続人が増えると、全員に連絡をとるために時間がかかりますし、相続人が複数いる場合は、全員の同意がなければ解決することはできません。詳しくは「空き家の名義変更を早めに行うべき理由」をご覧ください。

自身で活用する予定がない空き家は売却や活用を考える

空き家を所有している方は、これからどうするかを考えましょう。空き家を活用する予定がない人は、売却を考えることも必要です。放置すると老朽化が進んで家の価値が下がってしまい、資産価値が低下します。お持ちの空き家を資産化するために、次のような方法を検討してみましょう。

大阪万博に向けて売却を考える

2025年に開幕する大阪万博ではさまざまなイベントが予定されているため、海外から多くの方が来られます。海外から来る方たちは、大阪万博を見るだけでなく、周辺地域の関西各地で宿泊し観光を楽しみます。関西地域を盛り上げるためには、宿泊施設だけでなく、レストランなどの商業施設が増えていくことが予想されます。そのためには、できるだけ早いうちから空き家を売却し、新しい空き家の活用を見出すことが必要です。これまで売れなかった空き家の需要が高まることも予測されます。

空き家のメンテナンスを長期間怠ると、以下のような問題が発生します。

• ・建物が倒壊もしくは危険な状態になる。
• ・ごみや不法投棄が原因でねずみ・はえなどが発生する。
• ・落書き・窓ガラスが割れるなど景観が悪くなる。
• ・周りに住んでいる人の生活環境を乱す。
• ・放火など、犯罪を誘発する可能性が高くなる

こうした状況を回避するには、空き家の周辺環境を整える、空き家を定期的にメンテナンスする、などが必要です。

しかし、定期的に管理するには、時間やお金がかかりますので、空き家管理にお金をかけたくない人は、売却など、早めに手を打つ必要があります。「空き家を売って老後の資金にしたい」「空き家を別の形で活用したい」「空き家を早く処分したい」という方は、できるだけ早いうちにご相談ください。

「空き家をこのままにしたくない」「空き家の相続を考えている」という方。どのような空き家の活用方法・売却方法があるかを確認しておきましょう。

売却や地域活用、空き家バンクの登録を考えている場合も空き家を譲ってください.comにご相談ください。大阪府内各地の空き家の知識を持った専門家が、あなたの悩みにあったアドバイスをさせていただきます！